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前回までの大まかなあらすじ
初めましての人にもそうでない人にも、前回までのあらすじを作成してみましたので、良かったらどうぞご覧下さいませ。
だいたいこんな感じの話なんだと分かってもらえるはずです。
初めましての方は、これを機に前回までの二作品をご覧頂けましたら幸いです。
ちなみに本作の文章は『紫黒の乙女』に近いと思います。つまり、砕けてません。
◆『転生のおと』第1章から第3章まで◆
https://estar.jp/novels/26057233
◆『紫黒の乙女』◆
https://estar.jp/novels/26055923
【第1章『紙月』&第2章『悔悟』】
シェスト暦(※)1556年から1596年頃。
(※西暦に相当。この世界での最大宗教であるシェスト教の暦)。
舞台は四大陸の一つ、ハレ大陸。
文化モチーフは16世紀ヨーロッパ。
岐阜県可児市の地域密着型スーパーに勤めるアラサー男子の須田半兵衛は、気が付いたときには魂だけの存在になっていた。
その魂は、神様によって異世界で生きる人たちに注入されるが、それは不完全に分割され、当然、須田半兵衛のままではいられなかった。
ハレ大陸はアシハラ王国の大貴族であるオダ家一族の端くれシュテファンとして育てられたときは暗殺され、同じくオダ一族のコンラートとなったときには、生来の変わり者のために、貴族を捨て身一つで商売を始めて天寿を全うする。
孤児院に拾われたスヴァン(スヴァンベリ)となったときは、聖女の称号を持つクリスタ・ホルツマンに大切に育てられ、成人すると傭兵として生計を立てるようになった。傭兵になったスヴァンはオダ家からの依頼で、シュテファン付きの衛兵となるも、シュテファンは暗殺されてしまう。
このとき彼は初めて意識を持った状態で神と会い、一冊のノートを与えられるとともに、この世界で魂が廻らない原因を調べて欲しいと頼まれた。
その後スヴァンは、傭兵として魔物を倒し魔石を売りながら資金を貯め、国を跨いでハレ大陸の各地を巡る。その中でシュテファンを殺した犯人、美人妻アルマ、シュテファンの母と出会い、晩年はコンラートとも知己を得て、幸せの内に生涯を閉じた。
【第3章『鏡の向こうの花、水面に映ゆる月』】
シェスト暦1631年から1637年頃。
舞台は四大陸の一つ、エコー大陸。
文化モチーフは17世紀トルコ。
ハレ大陸の南西に浮かぶエコー大陸は、外の大陸から訪れた民族が中心となって建国したビュークホルカ王国によって統一され、平和を謳歌していたが、王国の10の有力家の内の幾つかが元々エコー大陸に暮らしていた氏族を冷遇していたため、あるとき、南部で最も大きな勢力を誇るオルマンドベル族が他の氏族と糾合し、有力家の一つを滅ぼす乱を起こした。
オルマンドベル族のセルハンを旗頭としたこの乱は、セルハンが白渡りという原因不明の現象に巻き込まれたことなどもあって、すぐに王国陸軍に鎮圧されたが、その影響は王国内で燻ぶり続け、ある事件を契機に北部の大きな氏族も有力家と敵対することになった。
それとほぼ時を同じくして軍部の筆頭が王国に対してクーデーターを起こし、国王以下王族は皆処刑されたのだが、一人、王宮から脱出した少年アルテンジュが大陸南部、シェスト教の本拠地があるケスティルメの町を始めとした協力者を次々と得て、反乱軍と敵対していく。
反乱軍は当初、優勢だったが、有力者の一人であるケレム・カシシュが一時的に北部勢力に寝返り、更に独立勢力として寝返った末に反乱軍筆頭を捕縛・処刑するに至った。
これにより、北部・南部勢力とカシシュ家が対立する構造となったが、二正面では流石に敵わず、結局ケレム・カシシュも北部・南部勢力によって捕らえられ、処刑された。
エコー大陸には新たにアルテンジュを大統領としてビュークホルカ共和国を建国し、騒乱の時代は幕を閉じた。
その後、ノートと須田半兵衛の記憶を白渡りで引き継いでいたセルハンは、ケレム・カシシュの遺児アスラン・カシシュと共に世界を旅した。
【紫黒の乙女 -転生のおと外典-】
シェスト暦1562年から1587年頃。
本編第1章および第2章と同じ時代。
アシハラ王国の武門の名家に生まれた少女アルマは幼い頃に、黒い靄でできたウサギと目が合い、死にかけたことがあった。
それを知った剣の師匠ジルケは、アルマに黒い靄の怪物『ケモノ』と戦う異能を見出し、特別な稽古を付ける。
やがて成人したアルマは、大貴族オダ家のドロテに侍女として仕えることになった。
そうしながらも、夜の町や外出先で多くのケモノと戦い、やがてアルマは国を憂うあまりにケモノと化した王国最強の武人と戦い、激闘の末に滅することに成功した。
その後彼女は、シェスト教の専門組織であるイビガ・フリーデの一員となり、人知れず、夫のスヴァンにも知られずに、ケモノを討伐していった。
前回までの大まかなあらすじ 終わり
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