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僕の名前は須田半兵衛。その前は知らない。
僕の魂に刻まれている最初の名前。
僕が思い出せる最初の名前。
その名前は、しかし、脇役だった。
傭兵スヴァンという例外を除き、シュテファンの、コンラートの、セルハンの、彼らの意識の、あくまでも脇役だった。
僕の意識、僕の記憶が彼らの記憶と混ざり合い、そして僕は……、そう、まるで舞台の袖から彼らをじっと眺めているような、そんな脇役だった。
今は、違う。
魂の置き場所が異なる。
僕が舞台の中心にいる。
僕がスヴァンテ・スヴァンベリを脇役にしている。
僕の記憶に、僕とシュテファンとスヴァンとコンラートとセルハンの、混ざり合っているようでいてどこか分離しているその記憶に、大切な思い出に、スヴァンテ・スヴァンベリの記憶が融合しようと、バケツをひっくり返した雨のように打ち付け、入り込んでくる。
頭が痛い。
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