運命の出会い

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 当日、志郎はあっさり面接に合格した。面接は加藤菓子会社の応接室で行われ、面接官は社長だった。社長は物腰が柔らかそうな初老の男性で、手渡した履歴書を見ると、質問もせず早々に「採用」と言った。驚いて訳を訊くと「君、いい人そうだから。一目見ただけで分かるよ」という、いまいち納得できない答えだった。どうやらよっぽど人手不足らしい。  こうして、志郎は晴れて正社員となり、次の月から出社することになった。
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