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その日は、灰色の空…雨の日だった……。
最愛の人を天国に送り出す日……。
悲しくて、苦しくて…胸が張り裂ける思いだった…。
「行かないで……」
声にならない声をあげて……。
無情にも時は過ぎる……
『今、楽になれているのかな……?』
そう思いながら、窓を見ると……
さっきまでの雨が嘘の様に、晴れていた……。
『私達も泣いていたけど、一緒に泣いていたんだね…』
そして、その空には鮮やかな虹が掛かっていて……。
『元気になったから……だから、笑っていて…』
そう言ってくれている様な気がした……。
涙雨の後には、虹が掛かる……。
ー終ー
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