■牛丼の匂い

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■牛丼の匂い

牛丼屋に入ると、入り口の脇に、大きな機械が据えられていた。 これのボタンを操作してチケットを買うらしい。 「わっ!こんな機械で注文しなくちゃいけないんだ!」 二人して注文の機械の前で目を丸くした。 店員さんがやってきて 注文の仕方を教えてくれた。 無事に2つの牛丼を買うことができた。お新香と粉末の吸い物もついていた。 「いい匂いがするね」 「美味しそうだね」 2人ともニコニコ 顔になって急ぎ足で家に帰った。 「あんな機械で注文するなんて知らなかったね」 「世の中ってどんどん変わっていってるんだね」 「明日はどっかのファミレスへ行ってみようよ」 「僕、ロボットが料理を運んで来てくれる店に行ってみたいな」 そんなこと話しながら食べる牛丼はとっても美味しかった。 あーこんな風に笑いながら楽しく喋って食事するの、久しぶりだな。
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