18人が本棚に入れています
本棚に追加
■牛丼の匂い
牛丼屋に入ると、入り口の脇に、大きな機械が据えられていた。
これのボタンを操作してチケットを買うらしい。
「わっ!こんな機械で注文しなくちゃいけないんだ!」
二人して注文の機械の前で目を丸くした。
店員さんがやってきて 注文の仕方を教えてくれた。
無事に2つの牛丼を買うことができた。お新香と粉末の吸い物もついていた。
「いい匂いがするね」
「美味しそうだね」
2人ともニコニコ 顔になって急ぎ足で家に帰った。
「あんな機械で注文するなんて知らなかったね」
「世の中ってどんどん変わっていってるんだね」
「明日はどっかのファミレスへ行ってみようよ」
「僕、ロボットが料理を運んで来てくれる店に行ってみたいな」
そんなこと話しながら食べる牛丼はとっても美味しかった。
あーこんな風に笑いながら楽しく喋って食事するの、久しぶりだな。
最初のコメントを投稿しよう!