運命は定まらない

3/6
前へ
/6ページ
次へ
大型ショッピングセンターに到着すると、自然と足が、文房具屋に向かった。 ノートコーナーで、薄いB5サイズの大学ノートをパラパラとめくった。罫線の入っているもの、マス目調のもの、無地のもの。 ノートと言ったらやっぱり罫線入りかな。 脳内会議の結果、間隔が広めの罫線が入ったものを購入した。 次にフードコートでコーラを買い、窓際のカウンター席に腰かけた。 買ったノートを開いたところで、書くものを持っていないことに気が付いた。 左右を見ると、手の届くところに、なにかのアンケート記入用の鉛筆が数本置いてあった。俺は心の中で「お借りします」とつぶやき、一本を一時的に拝借した。 さてさて準備は整った。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加