運命は定まらない

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空になったコーラーの容器を捨て、フードコートを後にした。 大学ノートはジーンズのポケットに突っ込んだ。 誰かに見られたら、それが知り合いでなくても、かなり恥ずかしいノートになったと思う。 けれど、ちょっとだけ、なにか期待できるようなワクワク感があった。 帰宅途中、ノートを放り投げたゴミ集積所をちらりと見たが、ノートは見当たらなかった。持ち主が見つかったのだろうか。 俺は自分のノートを軽く触ってみた。ポケットに収まっている。 ニヤリと頬が緩んだ。 自分は自分の手で”運命の一冊”を作ったぞ。
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