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占い師は40くらいの女性で鋭そうな眼光の割に物腰の柔らかい感じの人だった。
「何を占いましょうか」
いざ聞かれるとうまく言えないもので…。
「私、これから良いことありますか」
「はい、わかりました。少しお待ちください」
そう言って何やらサイコロと古い本とを組み合わせて占っていた。
「あなたは、頑張り屋さんですね。将来、身近な人にちょっと悩むことがあるかもしれません。でもあなたが持っているその明るい笑顔で乗り切ってくださいね。あなたならきっと大丈夫です」
10分なんてすぐに終わってしまった。
へ〜そうなんだ、くらいでそのときの占いなど忘れてしまうのだった。
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