かわいいジョージ

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 数日後。  夜中、ベッドの下でゴソゴソと物音がしたので目が覚めた。  起き上がって見てみると、床にジョージがいた。 「ジョージ!久しぶりじゃない、出てこないから心配してたのよ」  するとジョージは少し気まずそうに私の顔を見た。 「どうしたの?」  よく見るとジョージの後ろに友達やら親戚みたいな仲間がたくさん来ていた。 「あら、まあ…」 「すごいことになったね」  彼も目が覚めたようで一緒にジョージたちを見ていた。 「どうする?」 「いいんじゃない?そんなに場所取らないしさ」 「ありがとう…よかったね、ジョージ」  ジョージも仲間も嬉しそうだ。 「さて、育ててあげなきゃね。ねえ、ごはんって何がいいのかな」 「そうだなあ…あ、すごい美味しくってね、みんなが好きなのがあるんだ」  彼はそう言って押し入れからたくさんのゴキブリホイホイを出してきて、部屋のあちこちに並べ始めた。              THE END
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