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「しかたない。夕飯の時にでも挨拶するか……」
ボクは今度こそ客間へと向かう。
客間はそれなりに大きな和室だ。
思った通り、奈津美はその部屋を使っているようだ。
部屋の隅には、奈津美が持ってきた荷物が置いてあった。そこにボクの荷物を置き、まずはスマートフォンの充電を取り出す。
「圏外じゃないよな、流石に」
あまりにも田舎とはいえ、それでも電波は十分に通っている。
「よかった。昔はちょっとでも移動したら圏外になっちゃってたもんな」
そう安堵し、充電を開始させればゴロンと横になった。
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