恋の魔法

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瞼やおでこ、顔中のいろんな所に、優しく触れる何か。そのくすぐったいような暖かい何かに意識を覚醒させる。 「………?」 「…美香」 「薫くん?」 「美香、話たい事がある。起きれるか?」 「…あ、うん」 ベッドに肘を付いて起き上がろうとしたときに腰に来る鈍痛。 「…っう、」 「…美香」 それを見た薫くんが腰を擦ってくれて、抱き上げて運んでくれる。 「薫くん、ありがとね?」 「俺のせいだろ?…悪かったな」 「謝らないで?さっきの薫くんもかっこよ かった」 「…美香」 優しくあたしをソファーに降ろしてくれた薫くん。ちなみに服も薫くんのスウェットを借りた。今の身体の状態であんまり、締め付けの強い服はキツかったから、正直スウェットはありがたかった。
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