恋の魔法

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薫くんが暴走気味だけど、そんなの気にならないくらいあたしの中の〝好き〟が溢れて 止まらない。 「薫くん♡好き好き大好きです!」 「あーそう?もっと言え」 「だぁ~い好き♡ちゅっ、ちゅっ」 「足りない」 「薫くん大好き!薫くんは?」 「俺もだよ、美香。愛してる」 「薫くん…」 「あの時、たまたま美香を街で見掛けて、その後、もう一度美香に出逢えて俺は運が良い。美香はこの先、社会に出てまた、たくさんの出逢いがあるだろうな、もしかしたら俺より良い奴にも出逢うかもしれない、けど、俺に捕まっちまったんだから、もう、逃げれないぞ?」 「薫くんより良い人なんかいない!あたしは薫くんがいいの」 「俺を変えたのは美香なんだから、責任…取れよ?」 「はい♡」 「ちなみに返品不可な?捨てたり、逃げたりしたら孕むまで抱き潰してやるから覚悟しろ?」 「…薫くんのヤンデレ、堪らないっ」 「よし、とりあえず、男避けの指輪買いに行くか?大学で言い寄られたらたまんねぇからな」 薫くんの追撃は止まらなかった。 こんな、熱烈な人だなんて知らなかったよ。
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