92人が本棚に入れています
本棚に追加
薫くんが暴走気味だけど、そんなの気にならないくらいあたしの中の〝好き〟が溢れて
止まらない。
「薫くん♡好き好き大好きです!」
「あーそう?もっと言え」
「だぁ~い好き♡ちゅっ、ちゅっ」
「足りない」
「薫くん大好き!薫くんは?」
「俺もだよ、美香。愛してる」
「薫くん…」
「あの時、たまたま美香を街で見掛けて、その後、もう一度美香に出逢えて俺は運が良い。美香はこの先、社会に出てまた、たくさんの出逢いがあるだろうな、もしかしたら俺より良い奴にも出逢うかもしれない、けど、俺に捕まっちまったんだから、もう、逃げれないぞ?」
「薫くんより良い人なんかいない!あたしは薫くんがいいの」
「俺を変えたのは美香なんだから、責任…取れよ?」
「はい♡」
「ちなみに返品不可な?捨てたり、逃げたりしたら孕むまで抱き潰してやるから覚悟しろ?」
「…薫くんのヤンデレ、堪らないっ」
「よし、とりあえず、男避けの指輪買いに行くか?大学で言い寄られたらたまんねぇからな」
薫くんの追撃は止まらなかった。
こんな、熱烈な人だなんて知らなかったよ。
最初のコメントを投稿しよう!