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「…あのさ、もう一つ相談あんだけど」
あたしの頬に緩くキスをしながら、ためらいがちに話す薫くん。
伏し目がめちゃくちゃセクシー♡
「はい?」
「メイド喫茶、いつまで続けんの?」
「…あ、嫌ですか?」
「うん、めっちゃ嫌」
「ん~どうしよう、今は休業中だから仕方ないけど、あそこ従業員も御主人様、あ、お客さんも良い人ばっかりで…時給もいいし融通きくし…ごめんなさい、まだ…辞めたくないです。」
何故か怖い顔をして、黙ってしまった薫くん。
「薫くん?」
「…御主人様?美香の御主人様は俺だけだろ?」
強引に顎を捕まれ、目線が合う。
激しい嫉妬心に駈られた瞳にぞくりと身体が疼く。
「美香?お前の事情もわかる、だけど俺も嫌なんだ。…バイト、すぐに辞めるのは無理でもシフト、減らしてくれるよな?」
「…はい♡」
「良い子だな、美香?」
「…薫くん」
「ベッド行く?」
「うん♡」
「どうぞ?お嬢様?」
あたしを軽々抱き上げてくれる細いのに、逞しい腕。
クールな見た目なのに熱い男。
あたしの王子様♡
実は、薫くんと付き合いだしてからのあたし、変なの。薫くんに見つめられると、全て頷いてしまう。
おかしいとわかっていても、薫くんからキスされると頭がぼ~っとして、まぁいっか?ってなっちゃうの♡
もしかして、これ、薫くんの策略だったりして…?まさかね?
薫くんはクールでドライ、大人なイケメンなんだから。
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