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美香のヤキモチ♡
「こいつ、美香にちょっと似てるな?」
薫くんとお風呂から上がって、ソファーで二人、まったりしている時だった。
テレビに映し出されたバラエティー番組のゲストの女性。
最近人気だというグラビアアイドルだった。
「会社でもよく、名前聞くんだよな。まぁ、確かに胸はデカイし、素っぴんの目元らへんが美香に似てんだよな」
テレビに移る女性に視線を向けている薫くん。そんな薫くんの発言に胸の中のモヤモヤが次々に大きくなっていくのかわかる。
ついには、ソファーから立ち上がりテレビを消した。
それも、かなりの力を込めてボタンを押してやった。
「美香?」
不思議そうにあたしを見る薫くん。
そんな顔もかっこいいんだけど、今のあたしは怒ってるんだからねっ?
「薫くん、もう寝よう?」
「何で?まだいつもより早いけど」
「あたし、疲れちゃいました。寝ようよ?」
「……わかった」
未だに不思議そうにしているイケメンを置いて歯を磨きに洗面所へ。
いつもなら、二人で磨いて仲良く手を繋いでベッドへ入る。
でも、今日のあたしはやる事がある。
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