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薫くんがキスをしながらあたしのパジャマのボタンに手をかけた。
一つ一つ、外していき全てのボタンが開いて
胸元に這わせようと手を伸ばしたと同時、
現れたものを見て目を見開いた。
「…あ?なんだこれ?」
「………」
薫くんの目に写っているもの。
あたしがさっき脱衣所で着たのは、
紫のめちゃくちゃエロい下着だった。大事な所は隠されているけど、とても普段使い出来るようなものではない。
だって、ほとんど下着の意味がないようなものなんだから。
「薫くん、他の女の子なんか見ないで?あたしだけを見てて?」
「……」
「…ほら、あたしの身体、好きにしていいよ?だって、これぜ~んぶ薫くんのものなんだから」
そう言って薫くんの腕を引き胸元に持っていく。
「だから、お願い。あたし以外の女の子に興味なんか持たないで。あたしだけをずっと見てて?」
黙っていた薫くんの瞳の色が変わった気がした。
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