国王様の秘蜜の関係

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「食事に来たらアイツが入ってきたんだよ」 「悪い人には見えないけれど…」 セシルは食事を楽しむデニスを見つめていて、とりあえず私も共に食事をする為にカシムの分と二人分頼んでから席に着く。 「そう警戒しないでくださいよ。僕はあくまでシャルル様のご好意でここに居るだけですよ?」 「チッ…」 当然というように胸に手を当て言うデニスを不機嫌さを隠す気もなくルイスは睨みつけている。だがそれを意にも介さず食事を続けるデニスも凄いな… 「そういえばそちらの…紅い髪の方は名前は?」 「あ、えっと、俺は」 「お前に関係無いだろ」 「僕は友好関係を築けたらと思ったのだけれど…そもそも二人はどういう関係?」 「夫婦だ文句あんのか」 ずっとルイスは警戒しっぱなしだが、デニスは少し楽しそうにしているのが気になってしまう。私の思い過しであれば良いのだけれど… 「紅い髪の人はもちろん旦那と寝てるんでしょ?」 「えっ?えっと…」 「夫婦なんだから当たり前だろ」 セシルがルイスに助けを求める視線を向ければ、吐き捨てるように言っていた。ルイスはセシルの事となると少しばかり冷静さを失うのが怖いのだけれど… 「あまり我が友を煽らないでくれ」 「へぇ…シャルル様の御友人でしたか。ずいぶん失礼な御友人をお持ちで」 そのデニスの言葉にルイスは席を立ち上がり、セシルの腕を掴んで立たせて引っ張って行ってしまった…
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