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教室に荷物を置いて早々に、
入学式を行う体育館に向かうため
出席番号順に並ぶ、その列。
僕を挟んで、
思わず息を呑むような容姿を持つ
男子2人が立っている。
僕の前は、川瀬由貴。
180センチ超えの長身、色素の薄い髪と瞳。
繊細で物憂げな眼差しに瞬時に射抜かれた。
そして後ろには、佐橋雄大。
背は僕と同じ172センチくらいだが
(この間まで中学生だった割には、
僕だって背は低くない)
アイドルのようなはっきりとした目鼻立ち、
華やか煌びやかなオーラと艶やかな微笑みに
釘付けになる。
(ヤバい、ヤバすぎる‥‥)
これは目の保養だとか余裕をかましている
場合じゃない、今まで出会った男子たちとは
全く比較にならない。
完璧な、完璧な、
好みのタイプ。
そう、僕は隠れゲイなのだ。
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