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肉じゃがをおかずに夕食を済ませ、
1時間ほど母とテレビを観ていたら
川瀬から電話が来た。
「お友達?」
「うん、ちょっとごめんね」
席を立ち、自室へ移動しながら
スマホの画面の中の応答ボタンを押した。
「もしもし」
『あ、こんばんは。葵、何してた?』
「自宅で母とテレビ観てた。今は自分の
部屋に移動したよ」
『そうか』
「どうしたの、何か用?」
『うん』
「え、何」
ベッドに腰掛け、川瀬の言葉を待つ。
『昼休みの話、葵はどう思った?』
「ああ‥‥」
今度は僕が言葉を濁す番。
電話の向こうで
川瀬が小さく息を吐いたのがわかった。
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