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殆ど戦った事が無い場所にも関わらずミレアは次々と敵と思われる者達を片付けて行く
『なかなか簡単に捌き切れないわね』
「いい?ミレアよく聞いて」
shi-baは心の声でミレアに話し掛ける
ミレアは戦いながらshi-baに返事を返す
「どうしたの?」
「先ずは戦況を伝えるよ、僕の頭の右方向にかなり黒い塊があるよ、後このシールドの中の邪悪な心は後塊が2箇所、ただ気を付けて」
「どうしたの?らしく無い」
「この世界の大半は色が沢山あって状況により色が変わるんだ、だから絶対安心しないでね」
「わかった、気をつけるわ」
そしてシールドの中で変化が起こり始める
とあるビルの路地
『この状況はチャンスなんじゃねぇのか』
『あぁ、今なら何やってもバレやしねぇ』
最悪の状況下に於いても良からぬ事を企む人間が稀にいた
勿論その色を見逃すshi-baでは無かったが、その人間の邪悪な心を利用する敵も居た
『あーはっはは、散れ散れ、粉々に砕け散れ、そして真っ赤な雨を降らせろ』
片っ端から人間を殺掠し私利私欲のままこの世界を荒らす者が居た
その場面に出会した人間が
『あ、ぁぁぁ、や、やばい、ころ殺される』
『うわぁぁぁああ』
殺される状況にも関わらず抗う者逃げる者怯え慄く者
そんな中にも悪は残されていた
そこから抗う者を盾に罠に嵌めようとしたり
無謀にも立ち向かう者
しかしその異世界から来た者も人間の心の色が見えていた
血の雨を降らせる事に飽き次の事を考える
そうして居ると
『お願いです、命命だけは助けて下さい』
縋りよる多数の人間達
その心を利用する事を考える
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