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『ハァ、ハァ、ハァ、ここまで走れば少しは時間稼げるかしら』
と安心したのも束の間
まるでゾンビのような感じでダレスに操られた人間がミレアを襲う
『んもう、本当しつこい、なんなの』
軽い戦闘になるが、ミレアに纏わり付く人間達のせいで思うように動けない
最悪な事に
ミレアが敵に距離を置き後ろに下がった次の瞬間
『え?ち、ちょっと、何離れて、ローブ掴まないで、いや、そこ、そんなとこ触らないで、いや、あ、あああー』
ダレスに操られた人間達によって捕まり陵辱されてしまう
『ハァハァ、お願い、そんなとこ触らないで、やめて!吸わないで、ハァハァ、アン、ダメ、なんか力が』
その時
『はーはっは、いい様だな、光の王の娘の陵辱シーンとはな』
『ハァハァ、ふざけないで、私はこんな事なんかに、ハァハァ、負けないんだから』
その場面に
『ミレアちゃん!』
『え!?誰?』
『退け!ミレアちゃんから離れろ!』
複数の人達を連れてミレアに纏わり付く人間達を引き剥がそうとする人達
『ミレアちゃん頑張って下さい、俺信じて応援してます』
ミレアは霰もない格好の状態
その状況にムカついたダレスがミレアを陵辱して居る人間達を人間同士に殺し合いをさせ始める
その場でへたるミレア
俺はそんなミレアに大きな布を掛けてお姫様抱っこで安全な場所まで運ぶ
その途中
「え?何この感じ、なんか癒される、それにパパン、ママンに抱っこされてるみたい、ううん違うそれよりも安心する」
ミレアの疲労的ダメージが少なからず回復していた
『ここなら安全だから少し待っててね』
そう言い残してその場から離れた
『ギァァァッ、助け!』
陵辱シーンが一気に残虐シーンに変わった
それを高みの見物のように
『はーはっは死ね死ね死ね!邪魔者は全て消せ!』
ダレスに操られてる人間は一気に凶暴性にかわり邪魔する人間達に容赦なく襲いかかった
その変化に慌てて逃げ惑う人間達
散り散りバラバラに走り出す
ミレアは少し落ち着きを取り戻し一人気に掛けた人間を助けようと追い掛ける
『ハァ、ハァ』
複数人が俺を狙って同じように走って来る
『ハァハァ、やべえ、どうしよう、そうだ!』
俺はパソコンのホラーゲームを思い出し、周囲にあるものを使いながら、追っ手の数を減らしてゆく
ミレアの助けもあってかようやく追っ手が後一人になった時
後ろを振り返りがら走り続けて居ると何かに気付き出す
『ん?あれ?もしかして、あれ?まえださん?』
少し気にしながらも夢中で走り逃げる事に専念するが
『あー!ハァ、ハァ、ダメだ行き止まり!』
意識なく走って襲い来る人影に立ち向かう事を決める
襲って追いかけて来る、操られてる人間をしっかりと見て確信に変わった
『ま、前田さん、前田さんなの?』
その後ろから追い掛けるミレアに
「ミレアもう直ぐ追い着くよ、あ!待って!」
「?どうしたの?shi-ba?」
「彼の彼の心の色が無くなって来てる?」
「無くなる?色が?あ!」
ミレアは死ぬ寸前だと思い全力で走ってその場面に出くわす
行き止まりで行き場を失った俺は絶望と疲労によりその場で座り込んだ状態
まさに最後襲い掛かろうと操られてる人間はジリジリと距離を詰めていた
「あれ?生きてるのに色が、色が消えた?」
「え!?消えた?まだ死んでないよ」
操られてる人間に殺される(初恋の人)間際俺はダメ元で敢えて目を合わせずに話し掛ける
『もう、いいよ、君に殺されるなら本望だよ、俺は今でも君が、、、』
その瞬間襲い掛かる更に一瞬あの初恋の時と同じ笑顔で
『○○くんありがとう、私を殺して』
前田さんは乗っ取られた意識を一瞬だけ取り戻した
それを側から見ていたミレアが、操られてる人間の手が伸びた瞬間
『シュンッ』
『ゴトッ』
『ドサッ』
全てが一瞬の出来事だった
剣を振り切ったミレアは涙を流していた
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