チューリップの妖精ララ

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 「……誰も居ないや」 呟いたのは小さな男の子。彼の名前はララ。背中に生えた小さな羽は妖精の証。ララは花から生まれた花の妖精。 「どうして誰も居ないのかな?」 ララはいつも1人ぼっち。 お父さんもお母さんも誰か分からないのです。 「………つまんない…」 寂しそうにララは ぼそっ と呟くと風でゆらゆら ゆっくり踊っている赤いチューリップの花が咲いてる その下の草むらの上に 足を伸ばして ぺたりと座りました。 「……〜♪」 あたたかな風が気持ち良い。 皆何処に行ってしまったのかな? ララは寂しさをまぎらわすために鼻歌を歌い始めました。
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