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ロックウェラ事件
炭鉱の街ロックウェラ、イリス王国の王都から北東に馬を丸2日程走らせると『ゴッズジャッジメント』と呼ばれる巨大な地割れが有った。
幅は数十メートルから2キロ程とバラバラだが全長は東西に10キロを越える巨大な地割れだ、この地割れの側面より掘り進むと鉄鉱石と石炭が豊富に採れ、更には稀少である魔石も採れるために100年近く昔から鉱山の街ロックウェラとして栄えていた。
※※※
ロックウェラの街が静かに眠る時刻、地割れ側面の無数にある出入口の一つから二つの人影が何者かから逃げる様に駆け出してきた。
アスル「ローサ!足場だ左へ進んで階段で上へ!」
相棒のローサを先に行かせたアスルは今出てきた坑道の奥に向かって指先を向けて叫ぶ。
アスル「ダークバレット!」
そう叫ぶやアスルの指先から黒い弾丸が飛び出す、弾の向かった先では悲鳴と共に追手の動きが一瞬だが止まった。
ローサ「アスル早く!」
階段を上まで上がれば地上(地割れの外)なのだ。
追手の男「クソ!これでも喰らえ!」
追手の男は階段の中頃を駆け上るアスルに向かって橋の向う側から詠唱を始めた!それに気付いたアスルは男に向かってまた指を向けた。
アスル「やらせない!」
追手の男「ファイヤーバーニ…ガアッ!」
アスルは男に向かってダークバレットを放つと黒弾は男の膝を直撃した。
膝を砕かれた男は詠唱を中断出来ずに後ろへ倒れたまま魔法を放ってしまっていた、アスルは倒れて動きの取れない男を見てこれ以上は追ってこられないと判断し再び階段を登り始めた。
アスル「ローサ、帳簿は?」
ローサ「無事だよ」
ローサがケラケラと笑いながら左手に持つ帳簿を振ってみせていると次の瞬間地響きと共に大きな爆発音が鉱山に鳴り響いた。
『ドオオォォォン!』
アスルとローサが地割れの方を振り返ると大きな火柱が上り周辺の木製足場を吹き飛ばしていた、追手の男が倒れながら放った火炎魔法が火薬に引火したのだろう。
ローサ「あちゃぁぁ……」
アスル「…………」
二人は青ざめて見つめ合い街の方へと振り返ると見なかったことにして再び駆け出した。
アスル「と……兎に角一度王都へ向おう」
※※※※※
キャラクター紹介
アスル・フルニエ (19)
身長 155cm
体重 秘密
スリーサイズ 殺す
黒髪のストレート長髪 白肌(血色は悪い)
特技 闇属性魔術
乳幼児の頃よりイリスノリアにある孤児院でローサと共に育ち成人後は冒険者として活動する。
性格は生真面目で神経質、物事は合理的に考え無駄を嫌う、天真爛漫でだらしないローサを姉心で世話をやく。
ローサ・フルニエ (19)
身長 173cm
体重 秘密
スリーサイズ Eだよ♡後は秘密
赤髪の癖っ毛長髪 白肌(血色は良い)
特技 身体強化・剣技
アスルと同じく乳幼児の頃より孤児院で育ち今に至る。
子供の頃より明るく活発でイタズラをしてはアスルに叱られる毎日を過ごす、子供時代は小さくて貧弱だったアスルをいじめっ子から姉心で守った…お互いが自分こそ姉だと主張している。
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