ロックウェラ事件

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 ローサが頷くのを確認し街に向かって振り向いたその時!二人の目前に大きな火の球が迫ってきた! ローサ「アスル!下がって!」  ローサはアスルと火の球の間に割込むと愛剣『ローズウッド』で火の球を一刀両断にする! アスル「ファイヤーボール?!魔術師か?!」  二人が術の発動された方向に目を凝らすと、そこには数本の松明の明かりと等しく銀色の甲冑を装備した人集りが視えた。 ローサ「……王国騎士……?」 アスル(鷹の紋章が何故?!)  二人が身構え動きを止めた一瞬だった。 騎士らしき男「小汚いこそ泥が!放て!」  号令と共に複数人の魔術師達が一斉に詠唱を開始する。 アスル「ヤバイ!逃げろ!」  二人は今来た方向(地割れ)へ駆け出した。  逃げる二人の背面に様々な系統の魔術弾が放たれ迫ってきた! アスル「ローサ底まで飛んで!」 『ドゴゴォォォ!』  火・水・土・風すべての系統魔術が各々を干渉しあい二人の背後で大きな爆発となった。  黒煙と土煙が舞い上がり落ち着いた頃には二人の姿は無く消えたその場所にはススで汚れた一冊の帳簿だけが置き去りにされていた。 騎士の長「取り逃したか……それは私が預かる証拠品になるやもしれぬ!他の者は二人の行方を追え!」  団長らしき男の号令で隊員達は散開して二人の行方を追っていった。 ※※※
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