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いつの間にか、雨は上がっていて、七色の虹が、空に架かりました。
雨でどよ〜んとした、街の空気は一気に、晴れやかになったのです。
傘をさしていた街行く人々は、傘を閉じ、空を見上げます。
美しい虹に、思わず素敵な笑顔か街いっぱいに溢れました。
彼は、というと。
窓を開けて、携帯を空に向けながら、太陽さんと共に、虹をパシャリとカメラに収めていました。
そして、その写真を、彼は携帯の待ち受け画面に設定して、どこか嬉しそうに微笑みます。
いつも、どよ〜んとした気分の彼が、太陽さんに見せた、初めての笑顔だったのです。
太陽さんは、彼の笑顔を見られたことに、とっても満足。
先ほどまでの土砂降りの雨が、まるで嘘のように、雲ひとつない、青空がどこまでも広がっていました。
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