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雨となった太陽さんは、気付いてしまったのです。
何故、自分がこんなにも、悲しくて辛い気持ちになるのか。
それは、彼を笑わせてあげられない事、だけが理由ではない事に、太陽さんは気付いたのです。
太陽さんは、自分の知らぬ間に、いつしか、彼に恋心を抱くようになっていました。
最初はただ、太陽さんを嫌う彼が、少しだけ気になるだけでした。
けれどそれはいつからか、恋へと変わっていったのです。
激しく地面を打ち付ける雨。
こんなにも悲しくて辛いのは、彼に愛してもらえないからでした。
どんなに考えても、太陽さんは太陽さんでしかなく、彼の嫌いな"光"であることに変わりはないので、それがとても悲しかったのです。
ザーザーザー…ッ!!
雨は、一向に止む気配を見せません。
このままでは、道路が、まるで海のようになりかねません…。
さて、どうなってしまうのでしょうか?
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