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すると、ほら、ね?
太陽さんは、"いひゃい(痛い)"と言葉をこぼして、夢では無いことに、また、びっくりして目をぱちくり。
そして、雨さんと曇りさんの顔を見ます。
2人は、やっぱりニッコリ笑顔。
激しく降り続いた雨は、少し弱まりを見せます。
太陽さんは、泣き過ぎて真っ赤になったその目で、じーっと、彼を見つめました。
すると、そんな視線に気付いたのか、彼がそっと目を開けたのです。
弱まる雨。
けれど、彼はいつものような、憂鬱そうな顔はしていませんでした。
分厚い雲の隙間から、ほんの少しだけ、太陽さんが顔を出してきて、彼と、目が合いました。
太陽さんに目を向ける彼は、優しく微笑みます。
太陽さんは、そんな彼の笑顔に、思わず照れてしまって、顔が真っ赤か。
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