営業2課坂崎課長の怪しげな行動 PART3

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「すみません、田中さんは課長からの信頼も厚く、色々と書類の管理も任せられているようですので、田中さんが預かっていらっしゃるのではと。大丈夫です。早急にいただきに上がります。ところでコースターのキャラの件ですが、髪色は何色でしたか?」 矢継ぎ早に話して核心に迫る。 お局田中は、まんざらでもない様子で、え? そう? もしかして私たち最高のバディに見える? やだあ、お似合いだなんて、そんなハッキリ言わないで〜〜 なんて、ホクホクしながら、 「ピンクだったよ」 りょ。 ファイブレのリーダー頭脳明晰カナエくんだね。ってことは、レンジくんのコースターは、坂崎課長がゲットしたやつってことか。 『「ごめんね、これ集めてるから」』 真相を知りたい。そう思ってから2日後、さるなる課長の不自然な行動を目撃することとなる。 * 朝、出勤したら天と地がひっくり返った。 鞄をしまい、ネームプレートを取ろうと引き出しを開けたら、なんとそこにレンジくんのコースターが。 ある。 は? どゆこと? 私は状況を把握するのに、30秒ほどの時間を要した。 これって。コラボカフェでしか獲得できない、いやコラボカフェでも、ファイブレの人数からいっても1/5の確率、いや運が悪ければさらに倍、倍!! の難関で、まあ手に入らないレンジくんのコースター! 目があ! 目があぁぁあ!!(2回目) あまりの驚きに、私はびくうっと震えてしまった。 それほどの衝撃波が、私のデスクの引き出しから発せられた。 どんっ!! どんっ!! 繰り返されるかめはめハ〜に、私は恐れ慄いてしまった。 これはアイツだ。アイツしかおるまい。 私は、坂崎課長の方へと、そろり視線を泳がす。 なぜ、私にこれを? まさか領収書の申請とか諸々、良きにはからえ的な? 水増し請求しろと? うん、違うな。
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