宣言

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千隼くんが会社にやってきて1ヶ月程が経った金曜日。 私たちの関係は変わらずただの会社の上司と部下として通っている。 締切に間に合わせるためパソコンに向かって作業をする毎日だが、千隼くんが過剰にコンタクトを取ってくることはなかった。 そのため私自身も気にせず過ごしている。 千隼くんと一緒にご飯に出かけたあとも、1回私たちは仕事終わりにご飯を食べに行った。 約束通りその日は私の奢りで素直に払わせてくれた。 「つむつむ〜目がしょぼしょぼする。もうだめ、私の目が取れる」 「目は取れないかな。でも大丈夫?昨日徹夜だった?」 「昨日徹夜だった。締切間近で危うくて」 「今日はちゃんと寝た方がいいよ?身体が1番だからね」 私の隣でデスクに突っ伏す真夏ちゃん。 私たちのCGデザイナーは各々に仕事が振られているため個々で進めていく必要がある。 真夏ちゃんも要くんも同じようにキャラクターのCGを担当しているため、キャラクターCGとしては同じチームだが作業的にはそれぞれがこなしていた。 「真夏ちゃん。これあげるよ」 「わ〜チョコだ。ありがとう〜つむつむ」 「糖分摂取して頑張ろ」 毎日パソコンに向き合っていると正直疲れる。 頭も使うし目からの疲れもくるため、締切間近になると私たちのプログラマーの疲労はピークに達すのだ。
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