3 明かされる秘密

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 南美ちゃんが先に帰って、小野寺くんと二人きりになった。 「……早く言っとくべきだった。まさかこんな形で伝えることになるなんて」  彼ははそう言って「ごめん」と改めて私に頭を下げた。 「つーか、タケコさんからとか意外すぎっしょ」  参った、という風に苦笑いをした。 「……結婚したいと思ってくれてるんだ?」  訊ねると申し訳なさそうな顔をしてこんなことを言う。 「迷惑はかけない。嫌なら籍は入れなくてもいいし、それも嫌なら……ほかの方法を考えるし」  優しいんだな、この人は。自分にも相手にも厳しいのかと思ったら。また新たな一面を見つけちゃった。  私はまっすぐ、小野寺くんを見た。そうして、今思うことを、にっこり笑顔で伝えてみた。 「なんでもいいよ」  こだわりなんて、なんにもないよ。 「一緒にいれるなら、私はなんでもいい」  彼の背負うものを知ったからには、少しでもそれを軽くしてあげたい。辛いことは一緒に越えたい。
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