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引き続き、萌ちゃんのSNSをみていたら、24時間で消えてしまうストーリーという機能の投稿が更新されていた。 親しい友人にしかみえない設定の投稿。 萌ちゃんの部屋らしき場所にあるテーブルに並べられた、ペアのマグカップの写真が画面に映し出され、よく見ると小さく文章が書いてあった。 《大学ぶりに二人で過ごせて嬉しかった》 そんな意味深な投稿に、最初は萌ちゃんにも新しい彼氏がいるのかな、なんて思ったけど。 大学ぶりって……。まさか悠じゃないよね? そう思った理由は、萌ちゃんは悠と近い場所に住んでいるみたいだったからって、ただそれだけで。 なんだか胸がざわついたけど、確証はなかったからこの気持ちには一旦、蓋をした。 それに今日、悠は仕事のはず。 だから萌ちゃんの家に行っているわけがないって、この時は悠を信じる気持ちの方が圧倒的に強かった。 だけど、この日以来、私は萌ちゃんのSNSに苦しめられることになる。
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