プロローグ

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プロローグ

「ん……っ、んんっ、」 「はぁ……、ミウちゃん、かわいいね……」 夜のラブホテル、軋むベッドの上で私に熱を与えてくれるのは「はじめまして」と言葉を交わしたばかりの人。 今夜も、私は温もりだけを求めて、アプリで出会った人と身体を重ねる。 私の人生には、もう愛なんて要らない。 愛なんて、必要ない。 欲しいのは、誰かの温もりだけ。 寂しさを埋めてくれる温もり、ただそれだけを求めて、今夜も私は、どこかの知らない誰かに抱かれている。 愛なんて、要らないから
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