天使の館

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僕の名前は『涼玖(りく)』、静岡の高校を卒業して東京都内の4年制の私立大学に進学した20歳の大学2年生の男子だ。 僕には高校時代にお付き合いしていた『麻緒(まお)』という同じ年の女子がいた。 麻緒とは同じ高校で僕は男子テニス部、麻緒は女子テニス部に所属していて、高校1年生の秋頃から部活が終わると一緒に帰宅する仲になっていた。 高校2年生になって僕は麻緒に告白してお付き合いするようになった。 部活は平日の放課後だけでなく、土曜日、日曜日、祝日の休日も活動していたけれど、休日の部活は15時に終わるので、麻緒と僕は部活後にコーヒーショップに立ち寄ったり買い物に行ったりした。 休日に部活が休みの日が時々あって、このような日は麻緒と僕は映画を観に行ったり、テーマパークに遊びに行ったりしていた。 高校3年生になって8月に夏のテニス選手権大会が終わると麻緒と僕は部活を引退して、大学進学のために受験勉強に集中するようになった。 麻緒は東京の文学部の私立女子大を志望していて、僕は東京の理工学部の私立大学を志望していた。 お互いに大学は別々になってしまうけれど、希望の大学に合格すれば、麻緒とは東京で会えると思っていた。 暑さが残る9月下旬のある日、いつものように麻緒と僕は高校の授業を終えて一緒に帰宅していた。 麻緒と僕は電車通学で、高校の最寄り駅に向かって並んで歩いていた。 麻緒が最近公開された映画のことを話していて、また一緒に行こうと僕を誘ってくれた。 麻緒と僕は道路の歩道を左側通行で歩いていて、麻緒が車道側を歩いていた。
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