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僕は『天使の館』を出て、駅近くのレストランに入って昼食を取ることにした。
パスタと食後のカフェラテを注文して、少し時間をかけてゆっくりいただいた。
1時間程レストランにいたけれど、14時までにはまだ時間があったので、コーヒーショップに入って時間をつぶすことにした。
13時30分を過ぎた頃、僕はコーヒーショップ出て『天使の館』に向かった。
『天使の館』に到着して玄関の引き戸を開けると、
「お待ちしていました。」
と神崎さんが言葉をかけてくれた。
さっそく僕は神崎さんに奥の部屋に案内されて入室すると、そこは何も置いてなくて、窓のない白い壁の殺風景な6畳程度の広さの部屋だった。
僕は神崎さんから言われた通り、壁に向かって立った。
「そのままお待ちください。
部屋が暗くなりますが、少しすると相手の方が現れます。
話をする時間は、20分になります。」
こう話すと神崎さんは部屋から出ていった。
少しすると急に部屋が暗くなり、天井の方から強い光りが舞い降りてきて、光の周りに4人の天使が見えた。
そして光は少しずつ弱くなっていって、光の中から麻緒の姿が現れた。
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