天使の館

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「麻緒」 僕が言葉をかけると麻緒から、 「涼玖」 と笑顔で返事があった。 「僕は麻緒に謝らなければならないと思っているよ!  麻緒は僕をかばって車に衝突したんだよね!  本当にごめんなさい。」 僕が率直に謝ると麻緒が、 「あれは事故だったんだよ!  涼玖は何も悪くないよ!」 と僕をなぐさめてくれた。 「麻緒がいなくなって僕は寂しいよ!」 僕が悲しい気持ちを正直に話すと麻緒が、 「私も涼玖ともっともっと一緒にいたかった。  でも私は天国からいつも涼玖のことを見守っているよ!  寂しいなんて言わないで、もっともっと人生楽しんで…  私の分も幸せになってね!」 と優しく言葉をかけてくれた。 その言葉を聞いた僕は、目から涙が溢れて言葉にならなかった。
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