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すこしずつ、早くしてくる。
「昨日、会った時からさ、こうなんねーかなって、思ってたんだよね……!」
ボクの肩に顔を埋めたまま、こもった声で言ってきた。
「だからっ、ハッ、今、めっちゃ嬉しい」
大きな体が波打って、叩き込んでくる。
「はっ、あ、えっ……!」
聞こえてはいるけれど、返事ができない。
カズマくんの“先っぽ”が、ボクのイイ所に当たっている。ぐいっ、ぐいっ、と押し上げるようにされて、口が閉じられなかった。
「ンーっ!」
カズマくんがうめいた。いきなりベッドに手を突いて、一気に体を起こして、肩を押さえ付けてくる。
「さすがにこんな、ここまでヤラシーとは、思わなかったけどっ」
がっちり目が合った。見下ろされたまま、そう言われた。
赤い髪から汗が流れるほどになっている。肩や腕の筋肉とか、胸筋、腹筋を伝っていく。
正直、めちゃくちゃタイプだ。
その体勢で、腰を振って、ガツガツ突き込まれた。
全体がこすれて、ヌルヌル入ってくる感触が分かる。ばちゅっばちゅっと大きな音をさせて、ぶつけられる。
「あああっ! あ、ああっ!」
自分でもビックリするほどの大声が出ていた。全身がしびれて、勝手に涙があふれてくる。
ムーさんとのエッチも気持ちはよかったけど、こんな感じじゃなかった。それが悪いとかじゃなくて。
今は、カズマくんは、もっと正直で、素直で、色んなことを気にせず、体ごとぶつかってくる感じ。
「ひっ、ひっ、ああ、ああぁ……!」
息が吸えない。体をよじって、首を振る。
それでも、カズマくんは止まらなかった。
「ああ、すごっ、ユイトさん、感じまくって……」
そこまで言って、ぐっ、ぐぐっと押し込んできた。腰や背中が、ベッドから浮き上がるほど反ってしまう。
その体勢で、軽くさわられた。
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