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もう“ガマン汁”がべちょべちょになるほど出ていて、それを先っぽから根元まで、塗りたくられる。
「ああっ、ダメ、それダメ、イク……イッちゃう!」
溜めていた分、ちょっとした刺激でもすぐ出てしまう。まだカズマくんはボクに入れたばっかりなのに。
「イぐっ、あっ! はああぁっ……!」
目の前がチカチカした。
びゅ、と飛び出す感覚がある。
「あ、あああ……」
手で押さえる暇もない。びゅく、びゅく、と続いているし、頭が真っ白になる。体がこわばって、動かせない。
その間、カズマくんは動かずにいてくれた。
気持ちいいけど、ちょっと申し訳なかった。ボクばっかり、先にイイ思いをしてしまった。
男同士だと、下の方が楽な気がする。ムーさんに言わせれば、その分キツい事もあるでしょってことらしいけど、慣れてしまえば別に、だから。
やっと満足して、ふー、と大きく息を吐いた。
目を開くと、カズマくんに、全部、しっかり見られていた。
「ご、ごめん……カズマくん、ヨすぎて……」
ベッドに肘を突いて、体を起こしながら謝った。
お腹の上に思いっきり出ていた。本当に余裕がなかったんだ。
カズマくんがベッドの上にあったティッシュを取って、それを拭いてくれる。
「マジに溜まってたんだね。……嬉しい」
こんな時でも、いい子だな、と思う。自分だって早く動きたいだろうに、肩で息をしながらガマンしてくれている。
拭いてもらいながら、またあお向けになった。
「……さっきの、言ってたこと」
「ん?」
「昨日会った時からって、あれほんと?」
さっきは返事ができなかったから、やっと聞けた。
「あー……うん、ホントだよ。ガチ」
カズマくんは手の中でティッシュを丸めて、照れたように言った。
「それで最後まで、寝たふりしたの?」
ベッドのそばの小さなゴミ箱を指差しながら、また聞いた。
「や! いや、それはぬれぎぬ!」
今度はあわてて首を振る。カズマくんは体も大きいし、しっかりしてるけど、こんな風に表情がくるくる変わる。
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