月曜休みの過ごし方

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カズマくんは大きく息を吸い込むと、ゆっくり体を起こして、抱えていたボクの腰をベッドに下ろした。 「あー……もーユイトさんってば……」 なぜかボクのせいみたいに言われる。下を向いている顔は見えない。 「あんまり経験ないとか言ってさ。ウソっしょ、こんな人ほっとかねーよオレだったら」 片手で真っ赤な髪をかき上げてから、もう片方の手で根元を押さえて、ゆっくり腰を引いていく。 「ほ、ほんとだよ、1人しか経験ないし」 「じゃあその元カレさんにそーとー仕込まれたってこと?」 「仕込むって……。よ、よく分かんない。普通じゃない?」 「普通は別れてからも毎週ケツで遊んだりしねーよ。足りないんでしょ? ユイトさん、むっつりスケベだから」 ひどい言われようだ。けど、否定できない。 カズマくんはへらへら笑って、ゴムの口をしばると、またティッシュに手を伸ばした。 ボクは自分もティッシュを取って、片手を出して、そのゴムを受け取る。 まだ熱くて、想像より重さがあった。ムーさんしか知らないから、こっそりビックリしてしまった。 「……ちょっとだけ、年上だったんだよね。元カレさん」 体をねじって、ティッシュで包んだそれをゴミ箱に捨てる。 「オシャレだし若めの服とか好きだけど……エッチはその、穏やかって言うか、控えめ、だったかな……」 「あー、そういう事か」 自分で先っぽや付け根を拭いていたカズマくんは、またさっきのあいづちみたいに言ってから、 「じゃ、こんなガツガツされた事ないんだ?」 顔を上げて聞いてきた。ガツガツしている自覚はあるみたいだ。 「ホントはこーゆー風にされたかったとか?」 「ど、どうかな……でも正直、ちょっとだけ、物足りなかった、かも……」 もう、正直に、認めるしかなかった。
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