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とりあえず、赤色の頭を撫でてあげると、カズマくんがチラッと見てきた。
「ユイトさんは昨日からいろいろ、優しかったからさ。許してくれっかなって」
「ううん、普通だよ。カズマくんだって優しいじゃない」
許すも何も、そういう面もあるというだけ。それが、このカズマくんという子だ。むしろボクにとっては、すこしずつ分かってきた感じだ。
カズマくんは嬉しそうに顔をパッと明るくして、もっと抱き着いてきた。へへっ、と照れくさそうに笑う。
「ユイトさんだから言うけど、オレこーゆーの好き。てかもう、ユイトさん好きかも」
ドキッとした。
こんなにあっさり言われるなんて。
けど、ボクも好きと言っていいのか迷った。
だって昨日会ったばっかりだし。付き合おうと言われているわけでもない。
見た目も好みだし、エッチも気持ちよかったし、カワイイとは思う。けれど、好きかどうかは、正直、まだ分からない。
返事を迷っている間に、カズマくんは腰を押し付けて来た。すこし硬いままのボクのと、先っぽを、当てるみたいに。
その状態で、すりすり動かされる。
抱き着いたまま腰を揺らす形。まだお互いに敏感な状態で、こんな事、してくるなんて。
「あっ……」
思わず声が出て、そっちを見た。
出して満足したばっかりのはずなのに、カズマくんのモノはまだ、萎えていない。下の毛が絡むくらいの距離で、すりすり、動いている。
このくらいでも刺激はあるし、見ているうちにどんどん硬くなって、濡れて来てしまう。
「カズマ……」
顔を上げると、目が合って、またキスした。カズマくんは最初から、キスにもためらいとか、抵抗がなかった。
「んふ、ふぅっ」
さっきはガチガチに緊張していたけれど、今度はすこし余裕があった。
舌が絡まってきて、鼻息も荒くなる。ボクもカズマくんに抱き着いて、うなじを撫でた。
“好きかも”と言われただけで、ちょっと自信も付いていた。
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