44人が本棚に入れています
本棚に追加
体勢も圧迫感も苦しくて、ふー、ふー、と肩で息をして、力を逃がす。
さっきの体位とは、見える景色が違った。
つい数時間前まで、みんなでワイワイ賑やかにしていたのに。その場所で、こんな事をしている。
ムーさんとの時は別に、考えなかった。さっきは楽しかったなとか、今回もバレなくて良かったなとか、そう思うくらいだった。
でも今は。
カズマくんはあの中にいた1人で、友達が連れて来た後輩で、まだフルネームも聞いていない。どこの学科だったかも、聞いたかもしれないけれど、忘れてしまった。
そんな相手と、こんな事になっている。それがすごくイケナイように思えて、興奮する。
月曜日の午前中は、1人むなしく、片付けと、オモチャ遊びをしているはずだったのに。
これまでのボクならありえないのに、2回目も、ナマも、許してしまって。
カズマくんは2回目とは思えないほど激しくして来た。
ボクはベッドにしがみ付いて、お尻を上げている事しかできなかった。
「あっ、あっ、あっ!」
口を閉じられないし、よだれも垂れてくる。脚が内またになってガクガク震える。
「ユイトさん、ユイトさんっ! はあ、ああ!」
両手で腰をつかまれて、膝を曲げた体勢で、ガンガン打ち込まれる。
「カズマっ、カズマカズマ、ああ、ああぁ……!」
布団に頭をこすり付けて、言われた通りに、ずっと名前を呼んでいた。
脚の間で揺れている先っぽから、ガマン汁がとろっと垂れていくのが見えた。ローションみたいに、床にぽたぽた落ちる。
さわってないのに。
ボク、こんなに、“きもちい”んだ。
不思議と、自分のことじゃないみたいに見ていた。
立っていられなくなって、膝を折ってベッドに倒れ込んだ。
「あっ、あれ、ユイトさん?」
バランスを崩したカズマくんも、がたがた倒れ込んでくる。
「ご、ごめ……でも、立ってらんない……」
わきの下から顔を見て謝った。
最初のコメントを投稿しよう!