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中に出されるってこんな感じなんだ。
ちょっとクセになってしまいそうなのが、マズい。もう指でも、オモチャでも、満足できないかもしれない。
体力も筋力もある元気なカズマくんと、ボクは違う。
ベッドにしがみ付いたまま気を抜いたら、下半身だけ、へなっとすべり落ちてしまった。
「へぁ……」
情けない声が出る。
床に膝を突いた、ローションまみれのお尻まる出しの、カッコ悪い姿を見られてしまう。でも、力が入らない。
「うわ」
カズマくんが言うのが聞こえた。それから、大きい手が伸びてきて、お尻をわしづかみにされる。
「やっぱ、ユイトさんバカエロいね」
むにゅっと割れ目を開かれて、親指の先っぽを入れられた。
ボクにとってはカッコ悪くても、カズマくんにとっては“バカエロ”くて、何の抵抗もなく、むしろ嬉しそうに、そういう事をしてくる。
多分、どんな事をしようと、全体的に爽やかで、あっさりしているから、許されるキャラなんだ。
体育会系の暑苦しさと言うよりは、後腐れや裏表のなさそうな感じが、いい子なんだと思った。
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