羊の壺

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親父の手が動きだし俺の足を掴んだ「君が親父さんを殺したよね 牧場の向かいにある物置小屋の裏さ 忘れていないよねぇ?崖になってるとこだよ 突き落としたでしょ? ボクが君の後を着いていったの気づかなかったでしょ」 灰色がかった親父の右手が喋っている 羊の姿は何処にもなく壺の破片しかないのに羊の声だ 「あ!そうそう親父さんのこと、お袋さんのスマホに画像を送っといたから」
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