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一年目
1月前半
余命宣告をされた。
「 」にしては珍しい、あと100年だって。
仲良しのかふぇおれ君にそれを伝えてみた。
彼は不死身で優しい子。
そんな彼はそれを聞いて驚いてた。
なんでだろうね、
ちょっと予想外なだけなのに。
すると彼は言ったんだ、
「弟になれよ、死ぬまでかわいがってやるから。」
それはそれは、
とても嬉しいことでした。
最初の1月は一緒にみかんを食べて、
雪遊びをたくさんしました。
そのせいか、彼と私はよく風邪を引きました。
でも、苦しくなくて、
看病しあうのが楽しかったです。
ほんのり赤い指先が、頬が、
彼の一つ一つが愛おしくて、
余命100年なんて、
すっかり忘れてしまう程でした。
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