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山村の言葉が俺を後押ししてくれる気がした。
そうだな…ちっとだけでも描いてみるといいかもしれねー。
俺は、小さな希望を感じながら、うーんと考え込んだ。
「だが、俺は、一体何を描きてーんだ…?」
「それなら、まずは身近なものから始めてみると良いよう!」
山村はニッコリ笑いながら、俺の足を軽く叩いた。
「例えば、身の回りの風景や、大好きなものとか!きっと、描きたいものが見つかるはずだよう!」
俺は山村の話に頷きながら、一旦目を閉じた。
身近なもの…?
心の中で何を描こうかと考える。
すると、ふと、俺の机の上に置いてある小さな観葉植物が心に留まった。
「そうだ、部屋にある、ちっさい観葉植物を描いてみようか」
俺の心は、少しずつ具体的なイメージを持ち始めていた。
山村はそんな俺の様子を見て、柔らかい声で聞いた。
「それで、いつ描いてみるのー?何か手伝うことがあれば、僕も一緒に行くよう」
俺は、自分が描く姿を想像して、自分でも驚くほど高まる期待感が胸に広がっていく。
「俺に、できるか…でも、挑戦してみてー」
俺は力強く応えた。
俺は、心に決めた。
「じゃあ、今週末にでも描いてみるかな」
俺は自分でも気付かねー内に、目を輝かせて言った。
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