1 【ルアーラ街】冒険の始まり

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「ママ、行ってくるね」 「うん…、どうか、気をつけて。」 「すぐにパパを連れて戻ってくるから、死体のまま帰ってくるなんてことはないよ、またね!大好き!」 …といい、ドアをゆっくり開いた時に、後ろから大きな声で戻される。 「まっ、待って!!!」 「…どうしたの?」 「……ぁ、ごめんなさい、私、アルネが行くのが寂しくて寂しくて… ちゃんと、お父さんのことを見つけてきてね、約束だよ」 といい暖かい胸が僕の周りを包んでくれる。 そっと、僕も抱き返した。 「約束、約束、また会おうね、絶対だから。 僕が行くまでに新しい夫を見つけていたりしたら、僕がパパを見つけた意味もなくなるからやめてね。 …あっ、そうだ! 1人でも寂しくないように、僕の代わりのもの、あげるよ。 」 「…いいえ、そしたらまたあなたの事を思い出して、また辛くなるでしょう?」 「そっか、じゃあ、また。」 「うっ、うぅ、アルネ、アルネぇ……」 僕は振り返らずにドアを閉めた。 「〜♪」 てくてくとテンポよく、鼻歌を歌いながら可笑洞へ歩いていく。 夜で怖いので、気紛らわしに…… 「あ、可笑洞!!」
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