2 【可笑洞へ‼️】

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「ぜェ…ぜェ…全然…ゲホッ、見つかんない…」 見たこともない場所、見たこともない生き物、見たこともない世界に覆われ、アルネの心はたっぷり疲れきって床で寝そべり、瞼を閉じていた時だ。 ___ミ…ミァ? 「…!?な、なんだ?」 「ミャッミャッ♪ ニンゲンッ♪」 「は、はぁ…? っというか、水がほしいんだ、水。案内してくれないか?」 「ミァ~ン…」 …その生き物は何故か手から水を出し始めたのだ。 「ミァ!」 「あ、う、うん…もらうよ…」 な、なんなんだ? この生き物…猫のようにも…タヌキのようにも…でも猫にしたらデカイ…僕の身長のちょっと下ぐらいだよ…? 「んっ…美味~っ!!♪ 最高!ありがとな! えっと…?」 「ミア〜!」 「ありがとな!ミア!! …ミアでいいんだよね?」 「ミアミア~♪」 「あの…よければでいいんだけどさ、よかったら僕と来ない?」 「ミァ!ミァミア~~っ!!♪」 ミアが俺の体に巻き付けてきた。 「ぅわあっ!!? よろしくなあっ!!ミア!!」 「ミァ♪」 もっと強く巻きついてきた…!!? 「なっ、なんなんだ!離して!! 仲間にさせないぞ!!」 「ミァ……」 落ち込んだかのように下を向き、巻き付くのをやめた。 「あ、ご、ごめん、ごめんって……」 「ミーァーーっ♪」 「う、お、おわあああっ!?!」 ……さっきの繰り返しでかれこれ1時間は経っていた。 さすがに腹が空いてきたなぁ… グゥー… 「あ…ミア、おすすめなご飯とか…」 「ミ、ミア、ショクジ?」 「うん、ミア、ショクジ……って人の言葉話すの!!?」 初めてあった時は混乱していて気づかなかったが、やっぱり偶に人の言葉話すよなミア!!? 「ミアタチ、サガス、メシ、サガン!」 「うん、ミア達、飯、探す! サガン…?ああ、ンとソって似てるからな…??」 「アリャ、ミァミミミァミァミァ……」 「ごめん何言ってるか分からないなぁその言葉……」 「ミッッ"」 「ごめんって、そんな睨むな。 メシ、サガン!」 「メシサガンーーっ! ミッミッミッミッ!!」 「なんか悪い奴らみたいだな……」 「ンミィ?」 「さ、探そ。」 「ミッ!」
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