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「ぜェ…ぜェ…全然…ゲホッ、見つかんない…」
見たこともない場所、見たこともない生き物、見たこともない世界に覆われ、アルネの心はたっぷり疲れきって床で寝そべり、瞼を閉じていた時だ。
___ミ…ミァ?
「…!?な、なんだ?」
「ミャッミャッ♪ ニンゲンッ♪」
「は、はぁ…? っというか、水がほしいんだ、水。案内してくれないか?」
「ミァ~ン…」
…その生き物は何故か手から水を出し始めたのだ。
「ミァ!」
「あ、う、うん…もらうよ…」
な、なんなんだ? この生き物…猫のようにも…タヌキのようにも…でも猫にしたらデカイ…僕の身長のちょっと下ぐらいだよ…?
「んっ…美味~っ!!♪ 最高!ありがとな! えっと…?」
「ミア〜!」
「ありがとな!ミア!! …ミアでいいんだよね?」
「ミアミア~♪」
「あの…よければでいいんだけどさ、よかったら僕と来ない?」
「ミァ!ミァミア~~っ!!♪」
ミアが俺の体に巻き付けてきた。
「ぅわあっ!!? よろしくなあっ!!ミア!!」
「ミァ♪」
もっと強く巻きついてきた…!!?
「なっ、なんなんだ!離して!! 仲間にさせないぞ!!」
「ミァ……」
落ち込んだかのように下を向き、巻き付くのをやめた。
「あ、ご、ごめん、ごめんって……」
「ミーァーーっ♪」
「う、お、おわあああっ!?!」
……さっきの繰り返しでかれこれ1時間は経っていた。 さすがに腹が空いてきたなぁ…
グゥー…
「あ…ミア、おすすめなご飯とか…」
「ミ、ミア、ショクジ?」
「うん、ミア、ショクジ……って人の言葉話すの!!?」
初めてあった時は混乱していて気づかなかったが、やっぱり偶に人の言葉話すよなミア!!?
「ミアタチ、サガス、メシ、サガン!」
「うん、ミア達、飯、探す! サガン…?ああ、ンとソって似てるからな…??」
「アリャ、ミァミミミァミァミァ……」
「ごめん何言ってるか分からないなぁその言葉……」
「ミッッ"」
「ごめんって、そんな睨むな。 メシ、サガン!」
「メシサガンーーっ! ミッミッミッミッ!!」
「なんか悪い奴らみたいだな……」
「ンミィ?」
「さ、探そ。」
「ミッ!」
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