2 【可笑洞へ‼️】

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かれこれご飯を探して2時間… もう僕らはお腹がすきすぎてヘナヘナになっていた。 …もってきたご飯、節約しようかと思ってたけど、やっぱ食べなくちゃだよね…この状況さ。 リュックに手を伸ばし、大きいおにぎりを半分に分け、ミアにも渡す。 「ミッ、ミアアッ!」 勢いよく食べ、1分以内におにぎりを食べ切る。 「よく噛んで食べろって…あああああっ!!? ……世の中こんなやつも…いるんだな……」 次々と味わう度、ママのおにぎりの味も思い出す。あの、優しい笑顔も、暖かい胸も、たまに怒るけど… あああっ!!はやく帰りたいっ!! 「うわあああああっ」 思わず、泣いてしまった。もうすぐ13にもなる年だと言うのに。 「ミィ、ミィ」 ミアが涙を舐めてくれてる。慰めてくれているのだろうか。 時間が経つほど、ママとの思い出が思い浮かんでいく。 「ぅっ、うぐっ、うぅっ、"」 大粒の涙が、有り得ないほど流れてくる。 その度に、ミアが僕の涙を拭いてくれる。 「ミア…ぁ、ありがとぉ…っズビッ」 「ミァ、ミーミィア♪」 だめだ、パパを探さなくちゃ、そのために来たのにこんなことしている場合じゃ… 「ミァ、パパ、探しにぃっ、行くぞぉっ…」 「ミ~ア~っ!!」 すっと立ち、前を見る。 やはり、可笑洞は広い。 僕は…この洞窟から出られるのだろうか。 いや、そんな高望みしないで、出られないと考えた方がいいのかな。 __わからない。 でも、お母さんを待たせては行けない。 お父さんを見つけないと、お母さんが心配してしまうんだ。 「ミア、できるだけはやく見つけるんだよ。」 「ミーッ!」
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