1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ですが、なぜこうもダメージを受けているのですか…?お父さんというのは過去の時代の"言霊"という呪術的攻撃をしてしまったように見えるのですが…」
「いやいやいやそんなことは無いさ!ただ…父さん、新しい娘とこうやって話すのが嬉しくてたまらないのだよ」
「それは"喜び"という感情ですね」
「ああそうだよ、喜びさ。新しい生命が宿る君自身の"喜び"でもあるんだよ」
◇
「ここが我が家だよ」
「ここが、家」
「そうだ。そしてここがお前の部屋だぞ」
「……………」
諸星家に案内してもらったネオンは階段下の物置を改造した部屋に案内してくれた。人間の女の子らしい部屋ではあるがどこか壁が開けそうでネオンの生命維持装置が出てきそうな凹みが見える。
「ごめんな小さな部屋で、もっと大きな部屋は用意できるのだが、サイボーグ用に適した部屋を用意できなかったんだ」
この物置だったネオンの部屋も無理やり作ったもので時間も大きく掛かっていたのだ。
「ネオン?」
「……かわいい」
「…へっ?」
「ありがとう!お父さん!!」
ネオンは人間らしく喜びの感情に満ち可愛らしい少女の笑顔を龍明に送った。
しかしこの笑顔は
「っ!?!?ぐっはぁぁ!!!!」
最初のコメントを投稿しよう!