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出会い
「琥珀、起きて、朝だよ」
ローズは横で寝ていた琥珀を揺すり起こした。
「うぅ、なんか、お腹すいた、兎が食べたい」
琥珀は月の精霊と契約した後、眠くなったと言い、用意された夕飯も食べずに寝てしまったのだ。
「兎は多分、食べれないけど、朝食は出ると思うよ」
──コン、コン、コン
部屋にノックの音が響き渡る。
「ローズ様、琥珀様、朝食をお持ちしました」
シェイランの声だ。ローズが近寄ってドアを開ける。リーフェもいるようだ。
「……おはようございます。すいません、まだ、着替えもして無くて」
「大丈夫ですよ。朝食の後、着替えを手伝いますので」
そう言うとリーフェとシェイランはテーブルに朝食の用意をしていく、メニューはオムレツにサンドイッチ、サラダなどだった。香ばしい紅茶の匂いがローズの鼻先をくすぐった。
「わぁ、美味しそう、私、顔を洗ってきますね、ほら、琥珀も起きて顔洗うよ」
ローズは琥珀の手を引き、洗面台を捻った。水の魔石が嵌められた蛇口から水がでてくる。
「うー、ろーず、お水 冷たいよ」
琥珀の顔を洗ってあげた後にローズは自分の顔を洗った。ついでに歯も磨いていく、琥珀はこの人間の習慣が慣れないのか不器用に歯を磨くので、口が大きいせいもあり、周りが泡だらけになった。
「琥珀、今日も可愛い」
ローズはそんな琥珀が可愛くて頭を撫でた。
「ろーず、ちょっと馬鹿にしてるでしょ」
「そんなこと無いよ、さぁ、朝食を食べよう」
ローズと琥珀は用意されたテーブルに着くと、朝食を食べ始めた。
琥珀は一口サンドイッチを齧った。口が大きいので丸呑みしそうな勢いだ。
「人間の食べ物って昨日も思ったんだけど、見た目も綺麗だよね、キラキラしてる」
「琥珀、よく噛んでたべてね、人間の喉は細いし詰まりやすいから……」
「わかった、紅茶もおいしい」
琥珀は器用にカップを持ち上げ、ローズの真似をして優雅に飲んでいた。
「紅茶も分かるんだ」
琥珀はまたローズの頭の中を覗いていた、ローズは覗かれて困るものは頭の中には無いと思いつつも、筒抜けなのはなかなか慣れないと思っていた。
「ろーずの頭の中を覗きながら食べてるの、テーブルマナーがわからないから」
「そうなの、器用なことするね」

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