おれとお前

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なぜなら─── 「なぁなぁ、萩本って知ってるか?」 「あぁ、萩本薫だろ?有名じゃん」 「そうそう、1人で暴力団やっちまったって噂だぜ?」 「それと、背中にタトゥーが入っている噂もな」 こういう噂を聞いたことがあった。 元ヤンって言うのは正解。 だけどタトゥーは入っていないんだなぁ。 嘘の(デマ)を流すのは良くない。 はぁ、なんであいつと俺は正反対なんだよ。 どうでもいいけどよ。 しかも全然接点ないしありがたいけどさ、 友達一人もいないっていう高校生ってどうなんだよ、 それどころか嫌われているし、 「…。…ん。本さん…。萩本っ!!!」 不意に誰かに呼ばれた。 俺は振り向くと如月葵さんがいた。 「あ、あの…こ、これ。そ、その、、。えーと。と、とにかく!!貰ってください…。」 そういうと彼女はそそくさと足早で帰っていた。 速っ!!!!逃げんのはや!! えっ前世チーターですか? そりゃあ怖がられるよな。 だって俺金髪だし。 貰ったものなんだろう。手紙みたいだけど はっ!!!まさかラブレ─── …んだよ。『果たし状:放課後屋上に来い』って、、。 ていうか雇い主そのまま来いよ。 めんどくせぇ。 まぁいいか。適当に殺れば…。 いや殺したらダメだな。元ヤンだもん。 あれ元ヤンってさ、殴っていいのかな。 わからん…。俺はやめたつもりだったが、、。 とりま屋上いくか
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