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ひとまず、仕事を終わらせるためにスペアのノートパソコンを開く。
「えっ、……共有データのファイルがない!!」
絶望でしかない。
終電が終わる午後10時半。
社泊3日目突入だ。
社内に男女別のシャワールームが完備されているのがせめての救いだけど、着替えが底につく。
「あっ、社長に共有ファイルのデータを送って貰うしかない」
社長室に住んでいらっしゃる社長の元へ向かう。
トントン
ノックをしても反応はない。
だけど、施錠されてないから在室のはず。
「失礼します。おやすみ中だったらすみません。デスクトップパソコンが故障しまして、ノートパソコンで作業を進めたいので共有ファイルを転送して頂けませんか!?」
ドアを開けて、中に入る。
「えっ、猫田ミコさん!!お、お邪魔してすみません!!」
時計の針は午前0時を回ってる。
執務机のイスに座った社長の男の象徴を掴んで頬張っている2.5次元アイドルの猫田ミコさん。
なんの罰ゲームなのかふにゃふにゃの社長の分身を必死に咥えていらっしゃる。
全裸に近い淫らな妖艶な姿で社長を誘惑なさっていた。
「水沢さん。明日配信の“なるすぺ”の配信動画、まだ終わらせてなかったのですか」
ポーカーフェイスだったサイコパス社長の端正な顔立ちが鬼の形相に変わる。
「猫田さん、仕事があるので帰って下さい」
デスクから社畜の私には絶対に渡してくれないタクシーチケットを取り出し、彼女に渡す。
いつのまにか身なりを整えた猫田さんはタクシーチケットを受け取り、そそくさと社長室を出ていく。
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